武井怜のこの世は遊び場

歌人、随筆家の武井怜のブログです

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【ハリポタだけど歩いてる】

10月26日(日)


【ハリポタだけど歩いてる】
私は集中力がないため、文章を書いているときは音という音を拒絶するが、それ以外のときに、隣の人が昼間いないのをいいことに、突然大熱唱を始めるのだ。私の中で、私は海外ドラマ「glee」の出演者であるため、大熱唱するのは基本的にはgleeで聴いた曲なのだが、最近はノスタルジックな気分に浸りたいのか、高校時代に毎日聴いていた、ゆずの曲も歌うようになった。当時聴いていたゆずの曲を歌うと、卒業アルバムを開いたときよりも鮮明に高校時代を思い出すことができるのだ。
しかし「かまぼこ」という曲だけは、高校時代に聴いていた曲にも関わらず、私に当時を思い出させない。なぜなら「かまぼこ」には、「高校時代」よりも強く思い出させるものがあるからだ。
「かまぼこ」の中に、「ハリボテだけど歩いてる」という歌詞があるのだが、私はずっとそれを、「ハリポタだけど歩いてる」と聞き間違えていたのである。
ハリポタ、つまり魔法使いハリーポッターのことだが、彼は魔法使いだから、ホウキに乗って空を飛ぶことができるのに歩いてる、という意味の歌詞だと思っていたのだ。
「夏色」を聴くと、部活の同期や後輩達と、先輩達に向けて歌ったことを思い出す。「超特急」を聴くと、卒業間近、バイトの帰り道で聴いていたことを思い出す。そして「かまぼこ」を聴くと、ハリーポッターが歩いている姿が頭に浮かんでくるのだ。