【におい嗅ぎ知り】

11月25日（火）

【におい嗅ぎ知り】
野良猫ペロンチョウに会った。ペロンチョウとは顔見知りで、以前は会うたびに鳴き声をあげながら足元に擦り寄って来てくれていたのだが、この前久々に会ったら、鳴き声はあげているものの、こちらへ寄って来てはくれなかったのだ。
猫は、顔とにおいのどちらで私達人間のことを覚えるのだろうか。もし、においで記憶しているのだとしたら、ペロンチョウにとっての私は、前述の「顔見知り」という表現は間違いとなる。私にとってペロンチョウは顔見知りに変わりないのだが、ペロンチョウにとって私は、「におい嗅ぎ知り」となるはずだ。
ペロンチョウにとってにおい嗅ぎ知りでなくなった今の私は、ペロンチョウと再びにおい嗅ぎ知りになれるよう努めているのだが、ペロンチョウは、糞のにおいが数ヶ月残るほどキツい。私もペロンチョウのことをにおいで記憶するようになっていたら、ペロンチョウとはにおい嗅ぎ知りには絶対にならなかっただろう。