武井怜のこの世は遊び場

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【ホフ・ディランに聞きたい】

12月11日(木)

ホフ・ディランに聞きたい】
ここでも過去に二度ほど、海外のコメディドラマを見た後に、そのドラマで起きていたことと同じことが私の生活で起こったという話を書いてきた。
そういうタイムリーなことが最近、やたらと頻繁に起こる。
私が家でおべんべんと話していたことと全く同じことを、数時間後に入った喫茶店で、男性二人組が話していた。
それが、スマホの電池はすぐになくなるとか、この時期ならクリスマスや鍋の話ならわかるのだが、「蒲焼さん太郎」の話だったから、私は心から驚いたのだ。
単純に、ムスッとしているよりも眉間にしわを寄せているよりも好感が持てるからということもあるが、笑顔でいるといいことが起こると聞いたことがあるから、私は笑顔でいることを意識して過ごしてきた。
しかし、子供の頃のことを思い出したときに、意識して笑顔でいなくてもいいのかもしれないと思ったのだ。
子供の頃、笑顔を意識していなかった。感情に任せて笑ったり泣いたりしていた。
子供の頃、幸せだなと感じたりしなかった。逆に不幸だなとも感じなかった。
その生活で充分ではないかと思ったのだ。
今の私は幸せとか不幸を、いちいち感じすぎなのだと。
だから笑顔を意識することをやめようと思い始めた。
だけどそのタイミングで、「ホフ・ディラン」が気になることを歌ってきた。
ホフ・ディランという男性二人組の歌手が歌う「スマイル」という歌を聞いていた。
彼らは、「いつでもスマイルしようね」と繰り返し、最後に
「子供じゃないならね」
と歌ったのだ。
またタイムリーなことが起こった。
ホフ・ディランはつまり、
「子供じゃないなら、いつでも笑っていたほうがいいよ」
と歌っていたのだと思う。
それは最近、子供の頃の自分を見習って笑顔を意識するのをやめようと考えている私へ、「それは違うと思うよ」というメッセージなのではないか。
ホフ・ディランに詳しいことを聞きたい。