武井怜のこの世は遊び場

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【ベスト・オブ・ジ・お題】

1月3日(土)

【ベスト・オブ・ジ・お題】
高校時代所属していた演劇部では、即興劇をやるときなどに、個々で思いついたお題を出していたのだが、私はあの時間も好きだった。
現在の私にも、お題を考える機会がけっこうある。
おべんべんと、古今東西ゲームをやるときだ。
私はお題を考えることが好きなのだが、下手である。
「いそうな名字」とか、「アンケートで賛成と答える人が三十六パーセントの内容」というような、さじ加減に頼るしかないお題ばかり思いつくのだ。
そんな私とは対照的に、おべんべんはお題を出すのがうまい。
「小学校で使っていたもの」というお題を出されたときは、ゲームを始める前に、「懐かしさで途中で泣いたらごめん」と断りを入れずにはいられなかった。
おべんべんがお題を出すと、楽しいゲームに感動までをももたらすことができるのだ。
そんなおべんべんが出したベスト・オブ・ジ・お題は、「新宿と吉祥寺両方にあるチェーン店」だ。
「チェーン店」だけだと多すぎて飽きてしまう。
「新宿にあるチェーン店」、「吉祥寺にあるチェーン店」も、新宿と吉祥寺、それぞれのことだけを考えればすぐに思いつくため飽きるだろう。
「両方」だと、考える楽しさが程よいのだ。
私の中で真っ先に出てきたのは「日高屋」だった。
「コンタクトのアイシティ」が出てきたときは、最高の死角だと思った。