武井怜のこの世は遊び場

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【私が乳首を知るのが遅かった理由】

3月26日(木)

【私が乳首を知るのが遅かった理由】
「君が見せる乳房 僕に向けられてるサイン」
Mr.Childrenの「sign」の替え歌を思いついたのが、マンションのロビーにいるときだった。だけど家まで我慢できずに、おべんべんにその場で発表した。
乳房といえば、私は「乳首」とはどこなのかをずっと知らなくて、小学四、五年生のときにそれを知ることができる機会があったのに逃してしまった。
というのも、あまり人のせいにはしたくないけれど、こればかりは当時のクラスメイトのM君のせいだ。
何かの授業中、班ごとに模造紙を配られて、そこにみんなで何かを書いていた。私が模造紙に何かを書こうとして前のめりになったときに、おっぱいを見せてしまったらしい。
そのときにNさんが、「怜、乳首見えた」と笑いながら言った。
前述のとおり、私は乳首とはどこのことなのかがわからなかった。
厳密に言うと、私は乳首とは、乳首と膣の、どっちの名称なのかがわからなかった。
だからそのときに私の乳首が見えたのならば、まさか私は授業中にパンツを脱いではいないから、乳首はおっぱいについているアレのことか、と思った。
そこで乳首の知識が私に植えつけられるはずだった。
だけど直後にM君が、
「Nさん、汚いなぁ!」
と怒った。
乳首が汚い?
私は混乱した。
そうして私が乳首を乳首だとわかることが遅れてしまった。