【陰毛のせいで大変だ】

4月8日（水）

【陰毛のせいで大変だ】

ラメーラメー、とお腹を抱えて笑っていた。

二十歳の頃、居酒屋でアルバイトをしていたときに、バイト仲間の子と、気づいたら顔にラメがついてるときあるよね、考えみれば、あれってどういう経緯でつくのかね、という話になって、「顔」と「ラメ」という組み合わせに、なんだか笑いがこみ上げてきて、その後仕事にならないくらいに笑いが止まらなくなった。

どういう経緯で、そこに辿り着いたのかわからないといえば、陰毛もそうだ。

一ヶ月前から、化粧水のボトルを触るたびに、除菌シートで手を拭いている。そのボトルに、謎の陰毛がついていたからだ。

私のかもしれないし、おべんべんのかもしれない。

もしかしたら、全然知らない人のかもしれない。

この順に嫌だ。

これがペットボトルなら、持つたびに置いてから除菌シートで拭けばいいのだけれど、厄介なことにボトルの中身が化粧水で、それを片手のひらに垂らすから、いつも片手がふさがってしまう。

だから手にとった化粧水をこぼさないように気をつけながら、ボトルを持っていたもう片方の手で除菌シートを一枚引っ張り出して、そのまま握るように拭いている。

一度ボトル自体を拭きさえすれば問題は解決するのだけれど、それをやるのをめんどくさがっているせいで、もっと面倒なことになっている図だ。