武井怜のこの世は遊び場

歌人、随筆家の武井怜のブログです

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【ドタバタ!パタパタママ】

5月19日(火)

【ドタバタ!パタパタママ
青森県出身のおべんべんは十八歳で上京するまで、フジテレビを見ることなく育ってきたから、私と同世代ながら「ひらけ!ポンキッキ」を知らないのだ。
千葉県出身で、「ひらけ!ポンキッキ」やその後放送された「ポンキッキーズ」に育てられた私は優越感に浸るべく、おべんべんの知らないポンキッキで流れていた曲を先輩面して歌うことにした。
けれど、朝の六時から夜までの「パタパタママ」の行動を、パタパタママの息子目線で歌った「パタパタママ」という歌をセレクトしてしまった。
「しまった」というのは、六時のは覚えているけれど、七時以降のパタパタママの行動、つまり歌詞を覚えていなかったのだ。

六時 雨戸パタパタうるさいな

ここはオッケー。
安心する間もなく七時の歌詞が迫ってきたから、仕方なく他の時間を全部、「雨戸パタパタうるさいな」にして、パタパタママに一日中雨戸掃除をしてもらった。
けれどお昼の十二時に、パタパタママが化粧をして「ママきれいだね」という歌詞があったのを覚えていたから、
十一時 雨戸パタパタうるさいな
十二時 ママきれいだね
と、雨戸掃除の途中で何が起こったのか、いきなりパタパタママをきれいにさせた。
おべんべんは昨日、服を裏返しのまま着て六本木へ出掛けてしまった。そんな鈍感なおべんべんでもさすがに、一日中雨戸掃除、更に途中で突然きれいになるパタパタママの歌は、「何その歌」と言われると思っていたけれど、なんとその後、耳についたらしく、「ニセパタパタママ」を歌いながら仕事をしていた。