武井怜のこの世は遊び場

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【コジコジ、怒ってる?】

12月20日(土)

コジコジ、怒ってる?】
おべんべんの家系はギャンブルの血が流れているようだ。
ここにも書いたが、以前おべんべんのお父さんが競馬で十二万円を当てた。
そして先月、おべんべんも競馬で二万五千円を当てたのだ。
一度当てると、楽しいのは次の週だ。
今回も当てるには、もちろん予想も大事だが、前回と同じ環境を作ってみることもいいのではないかと思った。
前回、いつも「どうせ当たらないよ」と言っている私が、「絶対に当たるよ」と声に出して言ってみたから、今回も「絶対に当たるね」と何度も言った。わざとらしくなってしまったが、前回もわざとらしかったからちょうど良いのだ。
そして前回、前日に家に新しい猫のぬいぐるみがやって来ていた。
コジコジ」を見ながら、「ぬいぐるみの名前、何にしようかな」とおべんべんに話していたら、
「わたしの名前はコジコジだよ」
と言われたから、猫の名は「コジコジ」という。
コジコジはクッションほどの大きさだから、最初私達はコジコジを「枕」と呼んでいた。
しかし、コジコジという名前もついて、いつも無視をする近所の野良猫あましからは一度も見たことのない、コジコジの穏やかな笑顔を見ていたら、枕にすることが躊躇われた。
だから前回の競馬のときは、私はコジコジを抱きかかえていたのだ。
そのことを覚えていて、今回もコジコジを抱きかかえながら見たが、負けてしまった。
前回と今回の大きな違いは、コジコジを、前回と今回の間にすっかり枕にしていたことだと思う。
でもおべんべんが、コジコジをうつ伏せにして枕にしたら、コジコジもマッサージされてるみたいでいいよというから、せめてもの優しさとしてそうしているのだが。