【差し入れやお祝いの品】
11月29日(土)
【差し入れやお祝いの品】
例えばそこに、ピンク色と金色の縞模様のダサいボールペンがあったとする。
それが、すべてを履き違えていた時代の自分が買ったものか、大切な友人からもらったものかで、私の中でそのペンの価値は変わり、後者の方が断然価値が上がるのだ。
食べ物に関しても同じである。
たとえ同じものでも、人から頂いたものの方が美味しく感じる。
しかし、はいコレはいコレと何もなくもらうのは、モヤモヤし胸焼けがする。
そのため私は、差し入れやお祝いの品がもらえるような行動とは、どんなものがあるかを考えていた。
作品を発表している私にとって、一番ためになるそれとは、どこかでギャラリーを借りて個展を開くことだろう。
それならば、会場選びを慎重にする必要がある。
私は甘いものが欲しいのだ。
甘いものを頂く可能性を上げるには、会場を、スイーツ売り場が立ち並ぶデパートが程よい距離にある場所を選ぶべきと考える。会場とデパートが近すぎると、そこで差し入れを買う人が多いとは考えづらいため、程よい距離というところが肝心だ。
引っ越しをしても、お祝いの品をもらえるだろう。
しかし引っ越しとなると、来てくれた人へおもてなしをするため、その人が、あと五分で会議や面接やプロレスの試合などの事情を抱えていない限り、その人から頂いたお祝いの品を一緒に食べることになるだろう。
私は頂いた品を、なるべくたくさん食べたいのだ。年収数万円の私にとって、引っ越しはリスクが高すぎると見た。
差し入れやお祝いの品といえば、発表会だ。
今の私が発表できるものといえば、海外のコメディドラマの感想くらいなのだが、海外のコメディドラマの感想発表会などに、誰がお祝いの品を持ってきてくれるのだろう。
その人こそめでたく、祝わなければならない。