武井怜のこの世は遊び場

歌人、随筆家の武井怜のブログです

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【ソースがない】

1月23日(金)

【ソースがない】
ノーベル賞は、頂けたらもちろんそれに越したことはないが、狙ったことはない。
ただ、私はもしかしたら、すごい発見をしたかもしれないのだ。
それは貧血についての話だ。
私自身が貧血体質のため、貧血には何が大事かを知っている。
鉄分だ。
貧血仲間の知人は、小さい頃から貧血気味だったらしく、小学生の頃、周りの大人に、「釘でも舐めとけ」と言われたと言っていた。
それで本当に貧血を改善する効果があるのならば、ピアスはどうなのだろうと思ったのだ。
ピアスは、つけているとき、金属を体の中に入れていることになるという話を聞いたことがあるような気がする。
その話を知った当時の私は、まさにリアルタイムでピアスをつけていてオエッと思った。
しかし今は、ピアスをつけている人は、体内に常に金属を入れていることになり、貧血の予防が万全でたくさん動けるから、クラブなどに出向くのではないかと思っている。
これが本当だったら、すごい発見である。
貧血は、ピアスで改善?
若者が元気なのは、若いからでなく、ピアスのおかげ?
思えば私自身、家出をして外で過ごしたときも、雑貨屋で買ったテーブルを家まで運んだときも、ピアスをつけていた。
私はピアスと貧血についての論文をどこかすごいところに提出し、ノーベル賞を頂いて、授賞式のときに着たものや食べたものや話したことを、メディアを通して全世界に伝えられるのだ。
だけど私は、公の場ではあまり食べないかもしれない。
出してもらったものを食べないのは申し訳ないから、授賞式の料理はバイキング形式がいい。
人前では、手のひらより小さいハンバーグとデザートのチョコレートケーキを一切れだけ食べて、夜にホテルでひとり、冷蔵庫で冷やしておいたローソンのもちぷよをふたつ食べるのだ。
そして帰国してから、一番好きなパブロのチョコレートチーズタルトをご褒美に食べる予定だ。三ヶ月間くらい毎日。
想像はここまで膨らんだが、この発見はタイトルのとおり、なにひとつソースがない。
ソースがないなら、まったく真実「味」がないじゃないか!